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インプラントには歯根膜がない!
自分の歯のように快適に噛むことができるインプラントですが、天然歯にはあって、インプラントにはないものがあります。それは「歯根膜」。
あまり知られていない組織かもしれませんが、歯根膜は快適に噛むための重要な役割を担っているのです。
▼歯根膜ってそもそもどこにある?
歯根膜は、歯の根っこの周りを覆っている厚さ0.3mmほどの薄い膜です。歯の靭帯とも呼ばれ、歯をあごの骨にしっかりと固定しています。
歯根膜がクッションのようになり噛み合わせの衝撃をやわらげたり、噛んだ情報を脳に伝えて、噛む力を調節できるようになっています。
▼インプラントには歯根膜はありません
そんな重要な役割を果たす組織ですが、インプラントには歯根膜がありません。歯根膜がないことで何が起きるのかと言うと…
★強い衝撃がかかることがある
クッションや噛む力のセンサーの役割を担う歯根膜がないことで、強く噛みすぎることがあります。
★細菌に感染しやすい
歯根膜が歯周組織に血液供給をすることで、細菌への抵抗力が上がります。
しかし、歯根膜がないと抵抗力が落ちて細菌に感染しやすくなり、インプラントの歯周病であるインプラント周囲炎のリスクも高めてしまいます。
―――いかがでしたか?万能のように思えるインプラントですが、天然歯と同等の機能を持つことは難しいことが分かっていただけたかと思います。まずは、自分の歯をできるだけ長く使うことが大切ですね!
さて次回は、「メンテナンスに問題がある人はインプラントに不向き?」です。お楽しみに♪