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東京医科歯科大学 M&Dタワー 2階大講堂において、バイオインテグレーション学会・発足記念シンポジウムが開催されました。

先日、恩師の 東京医科歯科大学の春日井 昇平教授が初代会長を務められ、バイオインテグレーション学会の設立シンポジュウムが、約200名の歯科医師の参加を得て、東京医科歯科大学M&Dタワーで行われました。バイオインテグレーションとはチタン系インプラントの骨結合様式であるオッセオインテグレーションに対してハイドロキシアパタイト(HA)・インプラントは骨と化学的に結合することで定義された言葉です。要するに、私が大学で研究してきた、HAのインプラント学会と考えてよろしいでしょう。この HAの研究開発は我が国が常に世界をリードしてきています。そのため、日本でのHAインプラントの普及は素晴らしく、現在ではインプラントの約40%のシェアを獲得していることを考えれば学会の設立される意義は大きいと言えます。私の診療所でも、半数以上は、HAインプラントを用いています。今回、この学会の評議委員に任命されました。微力ながら、バイオインテグレーションを利用した歯科インプラント医療の発展と 向上に貢献したいと考えています。

今日は、ここでインプラントの種類について述べたいと思います。
いま日本で販売されているインプラントには約40種類もあります。
世界では、約400種類のインプラントが販売されています。それを素材で分けると、大きく二つに分けることができます。

チタン・インプラント
HAインプラント(ハイドロキシ・アパタイト)・インプラント

どちらも素材は「チタン」という人の体に入れても大丈夫な金属です。違いは、HAインプラントは、チタンの表面にHAを薄くコーティングしてあることです。

「HA(ハイドロキシ・アパタイト)」なんて初めて耳にする言葉ですよね。でも、「HA」は人間の体にとても関係のある素材なのです。
実は「HA」とは、カルシウムの化合物で、人間の体をつくる骨や歯などの主成分です。特に歯は乾燥させると、90%以上が「HA」からできています。

そのため、チタン・インプラントよりも、あごの骨との結合が早く、親和性が非常によいのです。実際に大学で手術して、この動物実験をたくさん行いました。

ですから、その特性を理解すると、
私のようにこれまでチタン・インプラントを使っていた先生でも、HAインプラントに代えるという人が急増しているわけです。

インターネットでインプラントを調べてみると、チタン・インプラントのほうが圧倒的に多く出てきます。理由は、世界で最初に作られたインプラントがチタンだけで作られたタイプだったからです。
実を言うと、かつて私が主に使っていたのがチタン・インプラントでした。
骨と結合するのに時間がかかり、もっと良いものはないかと探しているところに、うちの研究室で新しいHAコーティング・インプラントが開発されたのです。ここぞとばかりに、すぐに取り入れました。

あごの骨の幅が十分にあり、インプラントを埋め込む深さも十分にあれば、チタン・インプラントでも、十分に対応できます。
ですが、「骨幅が狭い」「埋め込む深さが足りない」「埋め込む骨の質が、骨粗鬆症などで、あまり良くない」などの骨量が少ない、あるいはご高齢で骨質に問題のある方の対応にはHAインプラントが圧倒的に適しています。

なぜなら、カルシウムからできているHA素材をコーティングしてあるので、骨との親和性がよく、結合する確率が非常に高いからです。
簡単に言うと、HAインプラントは骨量が多くても、少なくても関係ないということです。

つまり、若い方からお年寄りまで、どんな患者さんにも対応できるのがHAインプラントの優れている点なのです。

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